20W(ワット)程度の普通のレーザー光をパルス幅を伸ばして増幅し、その後でパルス幅を再度圧縮して50兆分の1秒といった短いパルスにすることで、瞬間的に50兆倍ものピーク出力が得られる。このチャープパルス増幅法(CPA ; chirped pulse amplification)で、数PW(ペタワット Pは1015=1000兆)の出力の極短パルスが得られている。こうした光の高強度場では、電子は相対論エネルギーに加速され、物体の長さが運動方向に縮むローレンツ収縮(Lorentz contraction)による密度増加などの相対論効果が顕著になる。