1991年にNASAが打ち上げたコンプトンガンマ線観測衛星(CGRO ; Compton Gamma-Ray Observatory)はガンマ線(γ線 γ-rays)バーストの観測などで活躍した。その後継機としてフェルミ・ガンマ線天文衛星(Fermi Gamma-ray Space Telescope〈GLAST ; Gamma-ray Large Angle Space Telescope から改名〉)が2008年に観測を始めた。TeV(テラ電子ボルト Tは1012=1兆)以上の宇宙ガンマ線の観測は、大気に入射して二次的に発生するシャワー電子が大気を走行中に出すチェレンコフ光(Cherenkov radiation 荷電粒子が水などの媒質の中を超高速で飛行する際に発生する光)を検出するCANGAROO(Collaboration of Australia and Nippon for a Gamma Ray Observatory in the Outback オーストラリアに設置の日本の装置)がある。