宇宙空間を飛びかい、地球上に降りそそぐ高エネルギーの放射線。大気外での宇宙線の密度は1m2当たり1秒間に約10個通過する程度のものだが、地磁気と大気で遮られるため、地表には少量しか到達しない。主な成分は陽子で、エネルギーは大半が1GeV(ギガ電子ボルト Gは109=10億)程度、密度はエネルギーの2.6乗に反比例して減少し、106GeVでは1m2当たり1日に100個ぐらいの流量となる。高エネルギー宇宙線は大気中に空気シャワー(air shower 大気中における粒子集団の生成)を作る。最高のエネルギーは1012GeV以上まで伸びている。