物理的な実体をとらえる場合の理想化された描像(イメージ)。粒子像では、エネルギーは一点に集中している。一方、場の描像ではエネルギーは連続的に広がって分布している。粒子は飛んでいって作用を伝えるが、場ではある媒体に起こる変動が波動として伝播していって作用が伝わるとイメージされる。現在、素粒子は場の理論でとらえられるが、原子核や原子・分子などの粒子の生成・消滅がない場合は、素粒子を粒子として扱う。ところが、気体、流体、固体などの原子・分子の集合体を扱う場合は、集団的運動を記述するために、再び場の観点が有効になる。また、二つの描像を併用する場合もある。