ソックスとも呼ばれ、二酸化硫黄(SO2)と三酸化硫黄(SO3)を指す。石炭や石油には0.3~0.5%の硫黄が含まれているので、その燃焼によって多量のSOxが排出される。大気中のSOx濃度が0.1~0.2ppmに達すると呼吸器系の異状があらわれ、生命も危険になるといわれている。大気中のSO2とSO3は水に溶けて、それぞれ亜硫酸(H2SO3)と硫酸(H2SO4)になり、酸性雨(acid rain)の原因物質となる。SOxによる大気汚染を防止するため、化石燃料の燃焼時に発生した排煙中からより安価にSOxを除去する排煙脱硫(exhaust gas desulfurization)技術が開発されている。