ポリクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)、ポリクロロジベンゾフラン(PCDF)と平面性-PCB(コプラナーPCBあるいは Co-PCBともいう)をまとめてダイオキシン類(dioxins)といい、「ダイオキシン」というときはPCDDのみを指す。ダイオキシン類の中で最も強い毒性を示すものは、PCDDで2,3,7,8の位置に塩素が四つ入っている2,3,7,8-TCDD(2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン)である。ダイオキシン類の毒性はきわめて強く、WHO(世界保健機関)は耐容一日摂取量(TDI ; tolerable daily intake 体重1kg当たり、毎日摂取しても害がない量)を1~4pg(ピコグラム pは10-12=1兆分の1)としている。生殖障害、発がん性、ホルモン撹乱作用、アトピー性皮膚炎などダイオキシン類の人体への影響は重大な問題である。