発光材料の発光励起源(発光にいたるためのエネルギー状態の上昇をもたらすもの)としては、紫外線、電子線、X線、放射線、電界、化学反応などがあるが、応力発光体とは、励起源として、外部から加えられた機械的な力学エネルギーを利用するもの。主として、アルミニウムとストロンチウムからなる粉末状の化合物に含まれるユーロピウムに力を加えると、蓄えられていたエネルギーが光として放出される仕組み。橋などの建造物に応力発光体を混ぜておけば、ひずみがかかった部分が発光するなど、非破壊検査に応用できる。応力発光体を混合したフィルムを建造物に貼り付けるような使用法もある。釣り具、スポーツ用品、玩具などの民生品への応用も可能で、メーカーは量産体制に入っているという。