生物を分類する最も大きな単位を界(kingdom)というが、現在最も広く支持されているのは、L.マーグリスにより提案された、生物全体を五つの界に分ける説である。それによると、原核生物(モネラ)、原生生物(プロトクティスタ)、菌、植物、動物の五つになる。原核生物界には原核生物の細菌とシアノバクテリア(ラン藻)が属する。原生生物界には原生動物、ラン藻以外の藻類と粘菌類が含まれる。菌界は、俗にキノコ、カビと呼ばれるものと、より原始的な菌類よりなる。植物界にはコケ類、シダ類および種子植物が含まれ、動物界は原生動物以外の動物よりなる。