生物進化の仕組みを説明したC.R.ダーウィンの説。生物の個体間に見られるさまざまな変異の中で、環境に適した変異をもつものが選択されて生き残る自然選択(自然淘汰 natural selection)で新しい種類の生物が生じるという考え方を骨子とする。この考え方は現在でも広く認められているが、ダーウィンが考えた変異はその後遺伝しないことが明らかになり、その代わり新種の誕生のもとになる変異には突然変異を考えるようになった。ダーウィンの進化説の中で自然選択以外を排除して進化を説明する説をネオダーウィニズム(新ダーウィン主義)といい、20世紀の進化説の主流となっている。