学名のアラビドプシスと呼ばれることもある。アブラナ科の一年生草本で小さい白い花をつける。種子をまいてから次の種子をつけるまでの一世代期間が約6週間と短いこと、化学物質により種々の形態をもつ突然変異体が比較的簡単につくれること、小型でガラス器の中で容易に栽培できること、ゲノムサイズが小さいことなどから、植物研究のためのモデル植物として、世界各国で盛んに研究されている。2000年末に全ゲノムの塩基配列(約1億2500万塩基対)がほぼ完全に解読された。また、2400種の遺伝子も発見されている。それらの中には、イネやコムギなどの遺伝子と共通なものが多い。