糖の部分がリボースである核酸。塩基はふつうアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U, uracil)の4種類である。細胞内にあるRNAはたんぱく質の合成に関与していて、伝令RNA、転移RNA、リボソームRNAの3種類があり、それぞれ独自の働きを担っている(→「たんぱく質合成」)。ウイルスには、RNAとたんぱく質より成るRNAウイルスがあり、エイズの病原体のように病原性をもつものもある。RNAウイルスが細胞内に入ると、逆転写酵素によりRNAがDNAに変換され、そのDNAにもとづいたたんぱく質がつくられる。