細胞質内にある直径15~20nmの小顆粒で、細胞のたんぱく質合成が行われる場所。RNAとたんぱく質からなる。DNAの遺伝情報を写し取った伝令RNAがリボソームに付着し、そこに転移RNAがアミノ酸を運搬して伝令RNAの塩基配列に対応したアミノ酸配列をもつたんぱく質が合成される(→「たんぱく質合成」)。このリボソーム上の合成過程を翻訳(translation)という。リボソームは大小2個の構成単位からなり、原核生物と真核生物のいずれの細胞にも存在するが、前者では遊離しており、後者では小胞体の膜上に付着していることが多い。