生物が日照時間の変化に対して反応を示すことをいう。その最も顕著な例は、植物の花芽形成である。日照時間がある一定の時間(ふつう8~10時間)よりも短いと花芽を形成する植物を短日植物といい、野外で夏から秋にかけて開花するキク・アサガオ・コスモス・ダイズ・オナモミなどがその例である。これに対して、花芽の形成に一定時間(ふつう12~14時間)の日照が必要な植物を長日植物という。野外で春から夏にかけて開花するシロツメグサ・ダイコン・コムギ・アブラナ・カーネーションなどがその例である。光周性で重要なのは、日照時間よりも日の当たらない暗期である。短日植物では暗期がある一定時間続くことが花芽形成に必要で、途中短時間でも光を当てると花芽が形成されなくなる。キクなどは、温室内で夜間一定時間電燈を照射して、花芽の形成を抑え、正月前にこれを止めて正月用の花をつくらせることなどが広く行われている。