正しくは芥川龍之介賞、直木三十五賞。菊池寛の友人だった芥川龍之介(1892~1927年)、直木三十五(1891~1934年)の名前にちなんだもので、芥川賞は純文学の短編、直木賞は大衆文学に与えられる。2008年下半期で、それぞれ140回を数える。芥川賞は、第130回の金原ひとみ、綿矢りさから、モブ・ノリオ、阿部和重、中村文則、絲山秋子、伊藤たかみ、青山七恵、諏訪哲史、川上未映子、初めての外国人受賞者(在日韓国人を除く)として話題となった楊逸(ヤン・イー)、派遣社員の現実を描く津村記久子と続き、直木賞は江國香織、京極夏彦、奥田英朗、熊谷達也、角田光代、朱川湊人、東野圭吾、森絵都、三浦しをん、松井今朝子、桜庭一樹、井上荒野、天童荒太、山本兼一と続いた。第140回現在の選考委員は、芥川賞は、池澤夏樹、石原慎太郎、小川洋子、川上弘美、黒井千次、高樹のぶ子、宮本輝、村上龍、山田詠美の9人。直木賞は、浅田次郎、阿刀田高、五木寛之、井上ひさし、北方謙三、林真理子、平岩弓枝、宮城谷昌光、宮部みゆき、渡辺淳一の10人。