講談社(運営は野間文化財団)が主催する純文学の賞。野間文芸賞は、文壇に貢献のあった中堅以上の長老的な立場の文学者(小説家、評論家)の作品に与えられるもので、もっとも権威の高いものとされている。ただし、2007年には40代の作家、佐伯一麦の『ノルゲ』が、08年には同じく40代の町田康『宿屋めぐり』が受賞し、若返りが図られているとうわさされた。
野間新人賞は、いわゆる新人賞とは少し異なり、純文学の世界での次代を担う期待の新人に与えられる。芥川賞が短編小説を対象とするのに対し、長編や短編集などの単行本になった作品が主に対象とされる。エンターテインメント系の小説については、同じ講談社(財団法人吉川英治国民文化振興会)が主催する吉川英治賞、吉川英治新人賞がある。