本のネット販売大手のアマゾン(Amazon)が発売している電子書籍の端末。2007年11月発売。09年には2月に第2世代の「Kindle2」、6月に大画面の「Kindle DX」が発売されている。アメリカ国内での急速な普及により、ペーパーからデジタル・データ化された電子書籍への、本格的な移行期に入ったとされる。ハードとしての端末を読者が買い、そこにアマゾンから直接に新聞、雑誌、書籍のデジタルデータが送られてくる仕組みで、手軽に本や新聞雑誌が読めるモバイルの書棚(書庫)が出現したようなものといえよう。「キンドル」、およびそれを猛追する「ソニー・リーダー」のいずれも、現時点(10年2月現在)では日本語に対応せず英語だけだが、日本語対応のものが出るのは喫緊のことであり、一般書分野では出版社21社が10年2月に「日本電子書籍出版社協会」を設立し、対応を検討することになったが、それ以外の著作者、編集者、出版者も、今後、その対応に苦慮せざるをえないだろう。