岡山市出身の児童文学者・坪田譲治を記念して岡山市が制定した文学賞。いわゆる児童文学のジャンルの作品だけではなく、大人のための小説を書いている作家の少年少女を主人公とした作品に授賞しているのが特徴。これまでに、江国香織、いしいしんじ、角田光代などが受賞している。第8回(1992年)の受賞者で、のち選考委員になった立松和平の死去により、2011年度から新たに森詠、川村湊が選考委員に加わった。他の委員は、五木寛之、高井有一、西本鶏介、竹西寛子。毎年、3月に授賞式が行われる。なお、坪田譲治を発起人として1971年に創設され、40年の歴史を誇っていた「赤い鳥文学賞」は、後継者を養成できずに、2010年7月に終了となった。また、同賞と並んで「『赤い鳥』3賞」と呼ばれた「新美南吉児童文学賞」「赤い鳥さし絵賞」も同時に終了した。