研究会、セミナーなどを通じ、「脱原発」実現のための勉強、研究、啓蒙(けいもう)の役割を果たそうと、文学者有志により設立された会。加賀乙彦、辻井喬、森詠、宮内勝典、佐藤洋二郎らの小説家、川村湊などの文芸評論家が呼びかけ人となり、作家、評論家、ジャーナリスト、編集者に参加を呼びかけている。東日本大震災と福島第一原発事故の起きた3.11以降、日本国内に限らず、脱原発の運動が高まり、文学者たちの間にも、「脱原発」を目指して、表現・行動する動きがあった。すでに、2011年の早い時期から大江健三郎、瀬戸内寂聴などの小説家が中心となって「脱原発」の署名運動や集会、デモなどが実践されているが、それらとも連携しながら、文学者としての情報発信などを行う持続的な活動を目指す。12年10月9日に、東京都内で初会合が行われた。