地方に根付いた文学賞。金沢市の泉鏡花文学賞(1973年~)、大阪市・府の織田作之助賞(83年~)、岡山県岡山市の坪田譲治文学賞(84年~)、愛媛県松山市の坊っちゃん文学賞(89年から隔年募集)、小樽市の伊藤整文学賞(90年~)などが有名だが、ほかにも岡山県の内田百文学賞(1990年~)、石川県美川町(現・白山市)の島清恋愛文学賞(1994~2011年、13年に日本恋愛文学振興会により再開)、岡山県笠岡市の木山捷平短編文学賞(06年~)などがある。詩では群馬県前橋市の萩原朔太郎賞(1992年~)、北海道旭川市の小熊秀雄賞(68年~)がある。また、地方の文学賞には、地元の新聞社や地方自治体等が地元住民を対象として創設する場合も多い。北海道新聞文学賞や、東京都文京区の「文の京」文芸賞(ふみのみやこぶんげいしょう、2002年~、隔年募集)などがある。資金や運営上の困難から廃止される文学賞もあり、上記「文の京」文芸賞は09年で終了。伊藤整文学賞や、鹿児島市の椋鳩十児童文学賞(1990年~)は2014年で中止となる予定。