色覚が生じる生理学的機構や、色彩によって生じる心理的効果について研究する心理学の一分野のこと。後者は色彩感情(color and affect)と呼ばれ、衣服や物品、食品、薬品、室内、照明、パッケージ、プレゼンテーション素材などのコーディネートに生かされている。個人差や文化差はあるものの、例えば、青は冷静さ、赤は活動力などの一般的イメージがある。緑は自然や調和のイメージ効果があるので、客のクレームに対応するときの服装に取り入れるとよいという意見もある。また色の組み合わせによる心理学的効果についても考えられている。2005年の監獄法改正に合わせて、法務省は受刑者の前向きな更生活動への心理的効果を考え、色彩心理学の専門家の意見を取り入れ、受刑者の衣服および寝具を明るい色に改めることを決定した。