何らかの原因で睡眠に異常が認められる障害のこと。睡眠そのものに異常がある睡眠異常と、睡眠に伴う心理生理現象に異常がある睡眠時随伴症に大別される。睡眠異常には、不眠症、過眠症、ナルコレプシー、呼吸睡眠関連障害(代表的なものに睡眠時無呼吸症候群がある)、概日リズム障害がある。睡眠時随伴症には、悪夢障害、睡眠時驚愕症(夜驚症)、睡眠時遊行症(夢中歩行)、レム睡眠行動障害がある。大阪の化学企業の従業員約3000人に対し、睡眠の不調と、日中の眠気など作業能率の低下、交通事故経験の有無、欠勤・遅刻・早退の頻度との関連を調査した結果によると、労働者の睡眠障害による経済的損失は1年間で3兆5000億円との試算がある。