情動(emotion)とアイコン(icon)の合成語。送信量に制限がある携帯メールなどで、微妙な感情のニュアンスを伝えるために、補助的に利用する顔文字(face mark)のことを指す。エクマン(P. Ekman)らの比較文化研究から、人間の基本的情動には、少なくとも驚き、恐怖、怒り、嫌悪、悲しみ、幸福の六つがあると考えられている。これらはすべての人種共通で、生物学的適応過程と対応し、パターン化された身体反応を伴うと考えられている。私たちは人の情動を推測するときに、表情を大きな手がかりにするように、情動と表情のかかわりは深い。基本的情動に対応する形でエモティコンも存在し、個人で作成できるため数は無数にある。