カウンセリング(相談・助言)はカウンセリング心理学等を基盤とする専門的援助活動で、援助者をカウンセラー、被援助者をクライエントと呼ぶ。カウンセラーはクライエントが人間的に成長し、社会の中で自立した人として、充実した人生を歩むことを援助する。援助の内容としては人間が生来持っている自己理解力、自己洞察力、意思決定力、自己調整力、環境への対処能力などの諸能力を向上させ、発達的・成長的課題ないし問題を予防し、解決する能力を推進することなどがある。なお、カウンセリング心理学は心理学の一専門分野として、19世紀末アメリカで始まった職業指導、心理測定、精神衛生などの諸運動から発展したもので、キャリア発達理論、心理療法理論、生涯発達心理学などを基盤としており、個人の自己成長と社会適応を促進し、豊かな社会生活の実現を目指している。