慢性的な睡眠不足の状態が続き、その負債が蓄積されて本人の心身が良好に機能していない状態のこと。適正睡眠時間が8時間の人が、毎日5時間しか睡眠がとれない場合には、10日間で30時間、30日間では90時間の睡眠負債を抱えることになる。現代ストレス社会において、現実生活の中でなすべき課題が山積みの場合、睡眠時間を削って対処することが多い。首都圏の場合には長距離通勤の影響もあるだろう。睡眠負債の状態が続くと、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの分泌の乱れが起こり、昼間の眠気のみならず、血糖値や血圧にも悪影響を及ぼす可能性がある。
図「睡眠障害の分類」
表「不眠の分類と原因」