気分障害(mood disorder)の一種で、自分ではコントロールできないほど病的に気分が高揚する「そう」状態と、病的に気分が落ち込む「うつ」状態を繰り返す精神障害のこと。そう状態の時には病識に乏しいため、医療機関等を受診することは少なく、うつ病と誤診されている危険性もある。そう状態では、自尊心が肥大し、活動量が増加し、睡眠欲求は低下し、買い物など快楽的行動を止めることができず、依頼を断ることができない。そう状態がしばらく続いた後は、周期的なうつ状態を体験することになる。治療では気分の波を安定させる薬物療法を中心に、再発予防のための症状のセルフモニタリング(自己監視法)などの心理教育が重要である。