集団の目標達成に向けて、ある特定のメンバーが他のメンバーの意識や行動に積極的に働きかけるプロセスのこと。古典的リーダーシップ論によると、集団の目標達成機能と集団の維持機能の双方に優れているリーダーが所属する集団においては、生産性が上がると考えられている。実際に効果的なリーダーシップを発揮するためには、目標の難易度やリーダーとメンバーとの関係性による双方向的な作用を考慮する必要がある。2010年に起こったチリ鉱山落盤事故においても、集団の中でリーダーシップを発揮したメンバーがいて、閉鎖空間というストレスの多い状況を乗り越え、目標達成までの指示を出し、メンバー間の人間関係を協調的なものとし、救出まで協力体制を図ったということが報道されている。