情報の保持と処理、および複数の作業に対する制御、この3つの心的過程を示す構成概念のこと。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。ワーキングメモリーは、訓練によって機能を高めることができると示唆されている。例えば、言語情報の並列処理作業において、言語の意味に付随するイメージの使用や、言語同士を関連づける方法を用いることで、並列処理作業量の効率向上が認められる可能性がある。言語情報処理にかかわるワーキングメモリーの個人差を測定するツールとしては、リーディングスパンテスト(reading span test)がある。