インターネット上の機能に病的に依存すること。夢中になる、俗に言う「ハマる」機能は、メール、SNS、電話、オンラインゲーム、動画や音楽の視聴など多岐にわたるが、これらは行為依存の一種である。なかでもインターネットゲーム依存(internet gaming addiction)は深刻で、生活の大半をゲームに費やすことで、発達段階に応じた社会生活を送ることに支障が生じ、また利用を制限しようとすると離脱症状が起こる。DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引第5版)では、「今後検討すべき診断名」にインターネットゲーム障害(internet gaming disorder)としてカテゴリー化された。政府は2014年度からネット依存の実態調査を小学生から高校生を対象に行い、教育施設や公共の宿泊施設を活用して、集団での宿泊形式でネット断食を実施する予定である。何かにハマりやすい人には、好奇心や不安が強く、ストレスに対する現実的な対処を避けるという特徴がみられる。またはハマる対象に対する非現実的な期待を持ったり、ハマる対象に固執することによって何とか自己コントロール感を保とうとする特徴がみられる。