誰かから認められたいという心理学的な欲求のこと。承認してもらう相手は他者の場合と自分自身の場合がある。承認欲求は、社会生活の中で対人関係の学習を通して自然に生ずるもので、心理学者アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow)が提唱した、人間の欲求を表す階層構造の欠乏欲求のうち上位の欲求に相当する。自分が承認されない、尊重されないことは不安を高め、欲求を満たすように動機付けられる。承認の程度は人によって異なり、他者よりも優れていたい、あるいは他者と同等でありたい、場合によっては他者よりも劣っていたいというマゾヒズム的な欲求がある。