組織に依拠するのではなく、自己の能力を基準に、変幻自在に形成するキャリアのこと。また組織状況に応じて、柔軟に、非線形キャリアを形成できるビジネスパーソンのこと。組織行動学者・心理学者のダグラス・ホール(Douglas T. Hall)が提唱した概念。長期雇用制度が見直されつつある現在、個人が様々な企業に雇用される力(エンプロイアビリティー)をつけることが重要である。プロティアンキャリアを達成するためには、適度な環境の変化に応じて適応力をつけることと、キャリア形成の中で獲得した自己スキル、これからの成果を生み出すために望ましいコンピテンシー(能力、資格、適性)および今あるいは今後、自分自身が何をやりたいかの自己認識力をつけることが重要である。