英語教育の方法として、ほかの教科も英語で教えようとするプログラム。もともとは、1960年代、英仏二言語を公用語とするカナダで、英語系の子どもにフランス語を教える方法として開発された。日本では92年に、私立加藤学園が初めてこれを取り入れて話題になった。小学校から算数や理科などを英語で学ぶ。国語や日本史などは日本語。その後、私立校に広がりをみせ、公立でも取り組むところが出ている。教科書の内容をまず日本語で教え、「総合学習の時間」に英語で繰り返したり、独自の追加教材を用意したりして、各校が工夫をこらしている。大学受験などに不利な側面もあるが、具体的な成果報告が期待される。