中国が世界で主要な役割を演じ始めるにつれ、世界の中国語学習者は急増している。韓国では16万人の高校生、大学生が中国語を学んでおり、その数は数年間で66%も増加した。アジア諸国や英米でも同様で、中国語の人気は顕著である。中国政府も国力増強の一環として、このソフトパワーの拡充に力を入れている。政府は、中国語普及機関である孔子学院(Confucius Institute)を30カ国以上にオープンし、2000人以上の中国語教師を派遣している。国内でも学校の整備・美化に努め、大量の留学生を受け入れている。2010年までに、内外の外国人学習者1億人を目指すという。日本では、時に05年の抗日デモなどの影響で、大学生の受講者が減ることもあるが、全体的にみると中国語は今や英語に次ぐ学習者人口をもつ。ビジネス界では、中国語に堪能な人材の育成を図り、新規採用者全員に中国語を学習させる大手商社もある。