人間の尊厳に配慮することば。現代社会では、人間の平等を原則として差別を撤廃する努力がなされている。差別語は差別を助長すると考えられるので使用しないのが礼儀であり正義なのである。差別語とは、人の人種的、民族的、宗教的、文化的特徴、あるいは身体的、年齢的、性別的特徴などをネガティブに言及することばのこと。日本では、女性差別は許されないし「女々しい」や「女の細腕」はよい言い方ではないといわれるが、「夫婦茶わん」や「男坂・女坂」は残っている。フランスでは、マダム(Madam)とマドモワゼル(Mademoiselle)の区別を撤廃する運動が展開されている。行政文書や契約書、鉄道切符の購入時などにどちらかを明記しなければならないので問題は深刻である。