単語の構造を扱う文法研究の一分野。単語を構成する最小意味単位を形態素 ( morpheme )という。 unhappiness(不幸)はun-happi-nessの形態素に分割できる。 happyはhappiness、kindはkindnessとなるように、-yで終わる形容詞に-nessが付加される場合は、y→iとなることがわかる。言語によっては、単語と文の区別が困難なこともある。これはたいがいの手話でも同じで、「雨」は「雨が降る」と見分けにくい。従来の形態論は単語の形式を研究する面が強調されたが、最近は意味を考慮に入れた有意義な研究が進んでいる。たとえば「化」は「不確実化」や「高齢化」のように、変化の状態が固定することを意味するので、「病気化」とか「休職化」という言い方はない。病気や休職は回復しうるからである。