一定の目的のために、文章資料等を理解し、利用し、評価する能力。日本の国語教育では与えられた資料をもとに、情報を読み取り、さらに自分の意見を述べる訓練は少ない。読解は情緒的な鑑賞になりがちである。OECD(経済協力開発機構)による各国15歳を対象とした国際学習到達度調査(PISA) の第3回調査(2006年)の結果が、07年12月4日発表された。日本の15歳は、「読解力」では前々回(00年)の8位から、03年は14位、今回さらに順位を落とし15位となった。国際化と情報化が進む現代社会では、読解力は生きる力であり、社会人として欠かせない。それは表現力にもつながる。テキストの要点をつかみ、それをまとめる訓練のなかで、順序序正しい、説得力のある文章が書けるようになる。