中国でテレビ放送されるアニメは最近まで日米からの輸入が主だったが、2006年9月に国家ラジオ・映画・テレビ総局がゴールデンタイムでの外国アニメの放送を禁止し、アニメ総放送時間の7割を国産にするように義務付けた。04年12月には国家アニメ産業基地とアニメ教学研究基地を設立。産業基地には上海美術電影廠、中国国際電視総公司、中国電影集団など9社、アニメ教学研究基地には中国伝媒大学、北京電影学院など四つの教育機関を認定し、産業基地には1億元以上を投資したうえに税の優遇措置が図られている。05年の国産アニメの総生産量は前年比87.7%増だが、全体では7分の1弱だから発展の余地は大きい。「中国アニメのキャラクターやストーリーは面白くない」というファンもいて、質の向上にも努力しなければ日米に対抗するまでには至らないであろう。