2000年の「グリーン・デスティニー」をきっかけにアジア各国が提携して合作映画を作るケースが増えている。「HERO」(02)が中国人監督に中国人の俳優、撮影が香港のクリストファー・ドイル、衣装が日本人のワダエミということで話題になり、以後せきを切ったように合作映画が作られるようになった。韓国/タイ/香港の「THREE/臨死」(02年)、日本/韓国/中国の「PROMISE」(05年)、日本/香港/タイの「BLACK NIGHT ブラックナイト」(06年)、日本/台湾の「幻遊伝」(06年)、日本/中国/韓国/香港の「墨攻」(06年)などが日本でも公開。製作システムの異なるさまざまな国の人が参加することで、新たな刺激を受けることになる。輸入枠の規制がある国でも合作ならばその制限を受けないし、自国の映画人が参加していれば観客の興味も引くというメリットもある。