カナダ人のクリス・シェリダンとパティ・キム夫妻が製作したドキュメンタリー映画。拉致被害者横田めぐみの拉致当時から現在までを追い、両親へのインタビューを中心に、ニュース映像、日朝交渉の経過や他の拉致被害者の動きなども含めて紹介したもの。製作総指揮は「ピアノ・レッスン」(1993年)の女性監督ジェーン・カンピオン。2006年1月にアメリカ・ユタ州で開かれたスラムダンク映画祭で高い評価を得、日本では同年11月より、シネマGAGA!ほか全国で公開。08年8月から関心の薄い若い世代にも理解を深めてもらおうと、政府の拉致問題対策本部が製作したアニメーション映画「めぐみ」がインターネットで公開されると2週間でダウンロードが11万4000件にのぼった。またレンタルビデオ店でも無料レンタルが行われ、全国の5000店舗にDVD1万5000枚を配布された。また、「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」は、09年1月、アメリカで優れた放送ジャーナリズムに贈られるデュポン賞を受賞した。