洋の東西を問わず、マンガに基づく映画が目立っている。「ドラえもん」「ポケモン」といったアニメはもとより、実際に俳優が演じる実写映画も「どろろ」「さくらん」「ゲゲゲの鬼太郎」「ALWAYS 三丁目の夕日」と、あげていけばきりがない。アメリカでもコミックス出版の最大手マーヴェルが映画部門を設立して自ら積極的に映画作りに加わっている。ここ数年は「シンシティ」「300」といった劇画(グラフィック・ノヴェル)の映画が多い。すでにマンガで親しまれているだけに知名度は高いし、売れ行きから観客動員も読めるというメリットもある。漫画の誇張した描写もCGを使えば、より効果を高めることができ、マンガのファン以外も呼び込めるという集客効果もある。