松竹が2005年1月の「野田版 鼠小僧」を皮切りに、歌舞伎の舞台公演をHDカメラで撮影しスクリーンで上映しているメディア。土田真樹プロデューサーは「映画は1秒24コマだが、舞台の臨場感を出すために60コマにし、原音を忠実に伝えるために音響は圧縮しない。観客が見ている実際の舞台を4台のカメラで、2、3日かけて撮影。歌舞伎を生で見ることのできない地方在住の人やお年寄り、子供たちにも見せられる。反響はとてもよく、映画より満足度が上というアンケート結果も出ている」という。これまでは1年1本だったが、08年は山田洋次が監督した「人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)」「連獅子」、落語ねたの「らくだ」と一挙に3本も公開。ニューヨーク、シンガポールでも上映され、トロントでも上映を予定されていて、歌舞伎の海外への紹介にも寄与している。