1930年5月31日、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。58年、テレビ西部劇「ローハイド」の助演スターからイタリアで作られたマカロニ・ウェスタン「荒野の用心棒」(1964年)に出演。続く「夕陽のガンマン」(65年)などの作品で一躍人気西部劇スターとなる。アメリカにおいてもドン・シーゲル監督とのコンビ作「ダーティハリー」(71年)などが高く評価されて確固たる地位を築き、さらに自ら演出も手がけるようになる。老いてもますます盛んに活動を続け、2009年の「グラン・トリノ」は全世界で2億6000万ドルを稼ぎ、イーストウッドの最大のヒット作となった。09年12月公開「インビクタス/負けざる者たち」の製作者メイス・ニューフェルドは、「彼は他の監督と違って脚本をいじらない。第2に彼は自分の望むものを正確に知っているし、まわりのスタッフは10年以上の付き合い。それに彼はビデオレコーダーをセットに持ち込まない」と評している。また10年2月、イーストウッドが1975年にマルパソ・カンパニーを設立してからWB(ワーナーブラザース)との35年間の付き合いで撮った34本(MGMから権利が移った2本を含む)の作品と記録映画1本をまとめたDVDセットがリリースされた。