2001年4月に出版された片山恭一の同名小説を映画化したもの。04年5月に封切られ、セカチューと略されるほどの人気を得て、同年9月12日までに619万人を動員し、83億円の興収をあげている。回想形式で高校2年生の淡い恋と恋人の病死が描かれ、現在の愛との葛藤が哀切感をこめて表現され、多くのファンの心をつかんだ。韓国ドラマ「冬のソナタ」にも通じる純愛テーマは、日本の映画やテレビが久しく忘れていたものであり、若い観客層には新鮮に感じられた。