国家による検閲を避け、表現の自由を守るために映画業界が自主的に作った団体。戦前は1939年制定の映画法に基づいて検閲され、戦後はGHQが検閲を行っていたが、49年に映画倫理規定を制定し、その実施のために映画倫理規定管理委員会が発足。56年12月に映画界から切り離して第三者によって運営される映倫管理委員会と改組された。2009年4月に映画倫理委員会と改称し、21世紀に対応した新しい映画倫理綱領を制定した。5人の管理委員のもとに9人の審査員が、劇場映画、予告編、ポスターの審査を行い、その審査料によって運営されている。全興連との申し合わせにより、映倫の審査が終了したものでなければ上映しないことになっている。