東映が2011年8月11日、24年ぶりに発足させた洋画の配給専門レーベル。社名は、「triangle」で東映の三角シンボルとともに、国際、営業、宣伝の3部門が一体となって新事業を成功させるという意気込みを表し、同音の「try」で「挑戦」を意味している。これまで「パワー・レンジャー」「バトル・ロワイアル」といった作品を海外にセールスしてきた東映国際営業部が、蓄積したノウハウと海外ネットワークを生かしての配給参入となる。東映はかつて東映洋画部、東映ユニバース、東映クラシックといったレーベル名で1979年の「ドランク・モンキー/酔拳」から「死霊のえじき」「隣の女」「ディープ・スロート」「流されて…」と26本の洋画の買い付け、配給、上映を行ってきたが、87年の「七福星」を最後に撤退していた。東映トライアングルの第1回作品はウォンビン主演の韓国映画「アジョシ」、2作目はジャッキー・チェン主演の「1911」。今後もアジア各国の映画界とのパートナーシップを強固なものにしていく方針である。映画観客動員数が減っているなか、安定したラインアップを提供するために、海外作品が必要となったという背景があり、将来的には海外と共同で映画を製作し、東映トライアングル・レーベルで配給する予定。