大映が創立されたのは1942年(当時の社名は大日本映画製作株式会社、45年に大映株式会社に改められた)。したがって大映は創立70周年となる。初代社長は作家の菊池寛。47年から永田雅一社長の指揮の下、母もので知られる三益愛子、座頭市の勝新太郎、眠狂四郎の市川雷蔵、または京マチ子、若尾文子、山本富士子、田宮二郎といったスター、溝口健二、三隅研次、増村保造、森一生といった監督が所属していた。黒澤明監督作品「羅生門」(1950年)がベネチア国際映画祭でグランプリをとり、一躍日本映画の存在を海外に知らしめた。70年4月に、ともに経営不振に陥っていた日活と配給部門を統合してダイニチ映配を組織するも半年で解散。71年に倒産し、74年から2002年までは徳間書店の子会社となった。その後、角川書店に吸収され、04年に社名も角川映画株式会社に変更。70周年を記念して、11年に調布撮影所に30億円かけて国内最大級の311坪のスタジオとポスト・プロダクション棟を建設し、12年暮れには「映画は大映」というキャッチフレーズ、ロゴを新たに作り、東京、大阪で旧作を上映し、また70作品をインターネットで無料配信し、DVD・ブルーレイでも発売した。