アメリカにおける2013年の店舗レンタルの年商は7億6700万ドルで、前年比13.2%減とビデオ/DVD業界は厳しい状況にある。かつてアメリカに5000もの店舗を展開した最大規模のビデオ・レンタル・チェーンだったブロックバスターが14年1月に全店舗を閉じ、DVD郵送ビジネスも年末で終了した。11年にブロックバスターを3億2000万ドルで買収したディッシュ・ネットワークは、ユーザーがDVD レンタルよりネット配信、ビデオ・オンデ・マンド(VOD)を利用するようになった傾向に対応し、VODビジネスに集中するという。日本ではインターネット配信はアメリカほど普及していないが、13年のDVDとブルーレイをあわせたビデオソフトの売り上げは2512億円で、前年比98.5%。店舗数はピーク時の1万3529から減少傾向で、同年12月では4357(日本映像ソフト協会の加盟会員社)。中長期的に見て、マーケットの減少傾向がとどまることはないと見られている。