1960年代後半、カナダの技術者が開発した映画フィルムの規格(70ミリフィルムを水平方向に送ることで高精度の映像を得る)およびその映写システムのこと。70年に大阪万博で第一作「虎の仔」が上映され、翌年トロントに常設館がオープンした。通常のフィルムより大きいサイズの映像を撮影、上映できる。IMAXフォーマットで撮影した作品のほか、通常サイズで撮影されたものをIMAX用に変換して上映するケースが多い。広い視野角によって映画に包み込まれるような感覚を観客に抱かせるために、上映館の座席を急勾配に設置している。2008年からは2台のデジタルプロジェクターを同時使用、独立した6個のスピーカーを装備したIMAXデジタルシアターも登場。12年にはレーザー映写システムを発表し、17年には「IMAX次世代レーザー」システムを導入した映画館が大阪エキスポシティにオープン、「ダンケルク」がビル6階分に相当する縦18m横26mの巨大スクリーンに、4Kツインレーザー映写システムで最大1.43対1のアスペクト比で上映された。