エリザベス朝演劇を代表するばかりではなく、今日世界で最も親しまれているイギリスの劇作家(1564~1616)。ロンドンで最古の劇場The Theatre(後に移築されてグローブ座となる)の座付作者として活動。英国史を題材にした「リチャード3世」などの史劇、「十二夜」「夏の夜の夢」などの喜劇、恋愛悲劇の傑作「ロミオとジュリエット」や四大悲劇と称される「ハムレット」「オセロ」「リア王」「マクベス」、そして晩年の円熟を示す「冬物語」「テンペスト」といったロマンス劇など多様な作品を残した。いずれも人間の本性を鋭く分析しながら、想像力に富んだ自由で大胆な展開で見る者を捉える。様々な解釈・演出が可能で映画化された作品も多数。2016年は没後400年に当たり、1月1日から宝塚大劇場で上演された宙組の「Shakespeare~空に満つるは、尽きせぬ言の葉」を皮切りに、様々な舞台やイベントが予定されている。