西洋音楽の基本となる七音の音階。中世・ルネサンス時代の教会旋法を母体とし、17世紀以後に一般化した。長音階は第三音と第四音、第七音と第八音(=第一音)のあいだが半音、他はすべて全音となる明るい感じの音階で、この調を長調(major key)という。短音階には3種類(自然的・和声的・旋律的)あるが、いずれも長音階に比べ暗い感じを持ち、この調を短調(minor key)という。長音階・短音階の第一音は主音(トニック tonic)と呼ばれ、その音がハ音であればハ調の長(短)音階、ニ音であればニ調の長(短)音階となる。