高さの異なる複数の音を縦に重ねたもので、和音の連なりによって和声が生まれる。西洋音楽では三つの音を3度間隔に重ねた三和音が基本で、それらの音を下から順に根音(root)、第三音、第五音と呼ぶ。
調性音楽で最も重要な和音は、音階の第一音(主音)上の主和音(トニック tonic chord)、同じく第四音(下属音)上の下属和音(サブドミナントsubdominant chord)、第五音(属音)上の属和音(ドミナント dominant chord)で、これらを総称して主要三和音という。三和音に3度上の音を加えた四音和音は七の和音と呼ばれる。また響きの性格によって、協和音程のみからなる協和和音と不協和音程を含む不協和和音が区別される。和音の音を同時ではなく素早くずらして弾いたものを分散和音(アルペッジョ arpeggio 伊)という。